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10月25日の
OcuFes開発者会 の講演資料
「神の視点のVR〜欧米の「ヴァーチャルリアリティ」と日本の「仮想空間」の違い」 をSlideShareに公開しました。
Oculusの登場を理解する上で、非常に面白いと感じているのが、アメリカ的な科学技術の進歩と、それを是とする哲学ががっちりと組み合わさっており、また、SF小説の影響を大きく受けていることです。
人類とコンピュータとの融合を予測するシンギュラリティ、トランセンデンス思想は、日本人には、そのキリスト教の深い影響下にある思想背景の意味が、ほとんど意味がわからないために、あまり翻訳文献もなく、広く知られてもいない考え方です。
Oculus Riftそのものはテクノロジーであるため、技術思想そのものを超えた共通基盤となるため、我々にも利用できるので、思想だけにあまりに注目すべきではありませんが、教養と知っておくとちょっと面白いかもしれません。
過去、関連の記事を書いていますので、そちらも参照いただけると幸いです。
■ビジネスファミ通ブログ
なぜ初音ミクはOculusで神になれるのか? 日本と欧米のVRの違い ■アゴラ
グーグル的楽観主義はアメリカの文化的伝統「功利と神」【シンギュラリティ革命】 人間と同等に話すAI登場まであと15年? 広がる欧米でのカーツワイルブームとカント【シンギュラリティ革命】
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Oculus専用用のドキュメンタリー映画
「Zero Point」 の配信が10月28日より、Steamで始まっています(1480円)。20分ほどの内容で、Oculus VRのパルマー・ラッキー氏などが登場しVRの未来について語ると同時に、さまざまな360度撮影した動画映像が流れる実験的なものです。
サンフランシスコ市内、米軍の訓練の様子、バッファローのいる草原、ビーチ、結婚式を迎えた花嫁、E3の会場など、様々な場所を撮影している映像を見ることができます。感想としては、360度を撮影した動画は、今後、主流になってくる可能性が高いと感じさせるには十分なものでした。デジタルカメラが最初に登場したときに感覚が似ているように思いました。
Oculusをかぶって、360度映像を見た時の世界の説得性は高く、写真や動画では得られない感覚を得ることができます。現状は、撮影しているカメラの解像度や、Oculus DK2のハードの解像度の限界もあって、そこにいるかのような臨場感を得るまでには至りませんが、その段階にたどり着くまでには10年はかからないのではないでしょうか?
360度動画で様々な記録を残したいというニーズは、まだVRを経験していない一般の人にまで、広く今後確実に高まってくるだろうという確信させる説得力は十分にある内容でした。
まだまだ、どうすれば有効な構図が撮れるのかなどのノウハウの蓄積が不足しているように感じられ、映像として物足りなく感じる部分もあるのですが、そうした点もだんだんと改善されていくところなのだろうと思います。
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ただ、現在のバージョンには大きな問題があります。私の環境では、音声と映像とのシンクロができておらず、映像よりも音声が先に流れてしまうという致命的な欠点を抱えていました。そのため、映像に合わせて音声を聞けていないので迫力は半減という感じです。バージョンアップを待ちたいところです。また、20分で15ドルはちょっと高いかなという批判も感想では出ています。インタビューの内容も、VRの未来は楽しみだ…のようなシンプルなものです。
それでも、新しい映像体験をして、将来への変化を先取りしてするには十分のように思います。
Source
Steam ,
Condition One
テーマパークのシミュレーションとして新規開発されており、現状は、ジェットコースターシムの機能が中心でアップデートが続いている
「Theme Park Studio」 が、6日に、Oculus Riftに対応したことをアナウンスしてます。
We are pleased to announce that this new build integrates Oculus Rift support. This is a feature many of our Kickstarter backers have been looking forward to, so we set aside time during this development stage to add Oculus support and fulfill our Kickstarter commitment.
5月に終了したKickstaterキャンペーン で、8万ドルの募集に対して、10万ドルの募集に成功していました。全体の開発予算は35万ドルと明らかにされています。そのキャンペーンのなかで、今後のOculusへの対応を発表していました。
それに合わせて、Steamで、10月13日まで、2980円の販売価格が、-34%引きの1966円で販売されています。開発途中の早期アクセス(Early Access)ゲームとして、リリースされており、進捗状況は70%とのことです。すでに、
Steam Workshopに対応し、ユーザーにより作成されたマップの公開 が行われています。
ロサンゼルスにあるインディ開発会社のようですが、
公式ページ はドイツ語対応。
「NoLimits 2 Roller Coaster Simulation」 の開発会社もドイツの会社なので、ドイツはテーマパークシムが強いという傾向があるのでしょうか。
テーマパークシムとのOculus Riftの相性はよさそうなので、この分野は競争が激しくなりそうに感じてます。多分、まだある他のテーマパークシムも続くのではないでしょうか?
Source:
Theme Park Studio / Steam
日経産業新聞の記事が転載される形で、日経新聞電子版「ITトレンド(日経産業新聞)」に
「女子高生の部屋を訪れる仮想ゲーム 開発の真意は」 という記事が掲載されています。(今のところ無料記事かな?)
原田勝弘チーフプロデューサーのインタビューを中心にまとめられた記事で、9月1日のSCEJAの記者発表後に起きた論争や、会社に予算を承認させるための苦労の話などが語られています。
「サマーレッスンは業界向けにつくった」と原田氏は言う。サマーレッスンの登場でゲーム業界の空気が変われば、バンナムでもコンテンツ開発に前向きな意見が多数を占めるはず、との思惑からだ。米国などでHMD向けのコンテンツが少しずつ発表され始め「このままでは日本は取り残される」との危機感もあった。
日本が取り残されていくのではないかという危機感は、Oculus Rift関連に積極的に関わられている方に、何となく共通して存在するコンセンサスのような印象がします。
ネガティブなものも含めて予想を超えた大反響に原田氏は確かな手応えを感じている。これまでHMDに見向きもしなかった社内外の同業者たちが、SCEや原田氏を次々に訪ねてくるようになったからだ。企業トップや役員クラスがこぞってサマーレッスンを試遊する光景に「あまりに露骨な『手のひら返し』。でも、これでいい」と笑う。
イギリスの開発会社でも、VRに熱狂している人が、開発チームに布教して、段々と巻き込んでしまうプロセスが起きていることが、イギリスでのカンファレンスで紹介されてもいました。VRが人を巻き込んでいく感染力を持っていることを感じます。
「ジェットコースター」シミュレーターシミュレーターとして、01年に公開が始まり長い歴史を持つ、ドイツ製の
「NoLimits 2 Roller Coaster Simulation」 が10月4日のニュースで、できるだけ早期にOculus対応を行うと、発表しています。
Another cool feature we will take our hands on as soon as possible is Oculus Rift support.
アミューズメントパークでも利用できるバージョンのProもリリースしている本格的なシミュレーションで、YouTubeには関連動画が多数上がっています。
Steam版 は3980円で販売されています(デモ版あり)。
Steam Workshopへの統合も予定していると発表されています。これは、Mod環境を整えるSteamの仕組みで、ユーザーが作成したデータの公開、配布が容易になる模様です。イマイチ、平面のモニター画面では、没入感を感じられない部分があり、マイナーなシムという印象が強かったですが、Oculus Riftのメリットを受けやすいシミュレーターだと思われるので、人気を呼びそうな気がします。
ツール系のシムが登場して、より簡単にVRコンテンツが作れる環境が整い始めると、よりVRの広がりは加速化するのではないでしょうか。